抗がん剤治療の
副作用緩和作用について

抗がん剤治療の
副作用緩和効果の検証

抗がん剤とは、がん細胞を殺す能力を持つ薬の総称です。がん細胞を殺傷し完治を目指す目的や、手術前投与によって病巣を収縮させ腫瘍切除を容易にする目的、また、術後の転移と再発を防止する目的などで利用されています。効き方の異なる様々な種類の抗がん剤が存在しますが、殆ど全ての抗がん剤には副作用があります。何故なら、抗がん剤は、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも作用するからです。免疫細胞も抗がん剤の攻撃を受けますし、さらに、抗がん剤によって破壊された臓器を修復するために免疫系が疲弊していきます。免疫力の低下が、副作用の中心にあるのです。従って、抗がん剤を利用した際に低下した免疫力を高めることができれば、抗がん剤の副作用の緩和に繋がります。

抗がん剤治療モデルマウスを用いて、フコイダンミックスAGの抗がん剤治療の副作用緩和効果を検証しました。

・実験方法
 マウスに、抗がん剤「フルオロウラシル(5-FU)」を1日おきに5回投与することで副作用(免疫抑制)を誘導し、抗がん剤治療モデルマウスを作製しました。また、無治療時の免疫系の状態を把握するため、5-FUを含まない生理食塩水を投与したマウスも準備しました。それらのマウスを各2群(計4群)に分け、通常(Control)飼料あるいはフコイダンミックスAGを含む飼料を与えました。抗がん剤投与と並行して実験飼料を12日間食べさせた後、脾臓から免疫細胞を採りだし、各種免疫指標の測定を行いました。

2013年アメリカ免疫学会100回年次総会発表

(IMMUNOLOGY 2013 100th Annual Meeting
The American Association of Immunologists)

抗がん剤治療の副作用に対するフコイダンミックスAGの効果
抗がん剤の使用で下がった免疫力が、フコイダンミックスAG投与で上がることが複数の指標で確認できました。

当法人は、「抗がん作用」「コレステロール低下作用」「血圧低下作用」「抗ウイルス作用」などさまざまな生理機能が解明されている「フコイダン」について研究を行なっています。